Twitter(ツイッター)のフォロワーの獲得や、自分のアカウントの認知度を高めるために有効的な方法として抽選キャンペーンがあります。
いろいろな企業がこのキャンペーンを実施していますが、実際のやり方については分からないという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、Twitterでの抽選の仕組みややり方、便利なツールについて詳しく解説しています。キャンペーンの方法や成功のコツなども紹介していますので、内容を参考にしながら企画や運用に役立ててみてください。
目次
Twitterの抽選って何?
Twitterの抽選で行うキャンペーンとは、企業の商品の認知度アップやフォロワー獲得を目的として行われるキャンペーンのことです。
一般的にはリツイートキャンペーンやプレゼントキャンペーンと呼ばれ、拡散力の強いSNSであるTwitterとの相性はとても良いといえるでしょう。
Twitterの抽選の仕組み
Twitterで行われる抽選キャンペーンは、キャンペーンを行うアカウントをフォローしてリツイートする「フォロー＆リツイートキャンペーン」またはハッシュタグをつけてツイートをする「ハッシュタグキャンペーン」といったものが主流です。
キャンペーンでフォロワーにお得に商品やサービスを試してもらうのと同時に、企業側も恩恵を得られるような条件でキャンペーンを実施していくことが重要となります。
企業側は目的によって参加条件や方法を変えるなどの工夫を行いながら、キャンペーン効果を高められるようにしましょう。
Twitterの抽選キャンペーンの方法は大きく2つ
Twitterでプレゼント企画などの抽選キャンペーンを実施する場合の方法には2つの種類があります。それぞれの方法について詳しく解説していきましょう。
キャンペーン終了後に集計して抽選するパターン
まずはキャンペーン終了後に集計して抽選するパターンについて解説します。後から集計して抽選する方法でキャンペーンを行う場合にはこのような流れで作業が行われます。
- ターゲットのリサーチとキャンペーンの企画
- キャンペーン用のテキストやクリエイティブ(動画や画像)、詳細ページ(LPページ)などの作成
- キャンペーンツイート投稿
- 応募者の収集と問い合わせへの対応
- 応募者の確認と抽選
- 当選者への連絡(DMなど)
- プレゼント発送
- 数値分析
キャンペーン終了後に抽選するパターンのメリット
この抽選キャンペーンのメリットは、主催者側が当選者を決定できるというところです。ユーザーのFF比や日常的なツイート数、フォロワー数を見て、そのユーザーが当選時に喜びのツイートを拡散してくれるかどうかや継続的にフォローしてくれるかどうかなどを選定してから当選を決定することができます。
参加者側にとっても、手軽に応募できるというメリットがあります。個人情報を開示せずに、フォロー＆リツイートのみで簡単に応募することができます。また、この方法で抽選する場合は主催者側が応募者のアカウント情報を見て当選を決めるため、運だけでなく参加者の対策次第で当選する可能性が大きくなるというメリットもあります。
企業に喜ばれるようなツイートでアピールしたり、自分のアカウントのジャンルに合った当選しやすそうなキャンペーンを選んで応募したりすることで、当選確率を高めることが可能です。
キャンペーン終了後に抽選するパターンのデメリット
キャンペーンし終了後に抽選する方法のデメリットとして、時間や手間がかかるというデメリットがあります。応募者は多ければ多いほど確認作業にも時間がかかります。さらに、抽選や当選者への通知も手間がかかる作業のため、業務時間や人手の確保が重要になってしまいます。
工程にかける時間を少しでも短縮するためにも、自動ツールを導入して作業の効率化を図りましょう。
応募するとその場で抽選結果が出るパターン
次に、応募後すぐに抽選結果が分かるキャンペーンの方法について解説します。このパターンのキャンペーンでは、ユーザーが「フォロー＆リツイート」をするとすぐに結果が届くようになっているので当選したかどうかがすぐに分かるようになっています。
当選確率を上げるために100円引きのクーポンやスイーツ引換券など比較的安価な商材を設定して、当選本数を多くしているものが多いようです。
このキャンペーン方法は「インスタントウィン」手法とも呼ばれ、条件を満たすだけで応募が完了できるという点で人気がでています。この方法でキャンペーンを実施する場合、このような流れで作業が行われます。
- ターゲットのリサーチとキャンペーンの企画
- キャンペーンのテキスト・クリエイティブ(動画や画像など)、詳細ページ(LPページ)作成
- キャンペーンツイート投稿
- 応募条件を満たしている当選者へ当選連絡(DMやリプライなど)、問い合わせへの対応
- プレゼント発送
- 数値分析
応募するとすぐに結果が出るパターンのメリット
応募後にすぐ結果が出るパターンのキャンペーンでは、ツールを使用した自動返信機能を使って抽選・当選者連絡を自動化することができます。そのため、キャンペーン運用にかける工数を減らし、時間や人手を削減できるといったメリットがあります。
参加者にとっても、応募してすぐに結果が出るのはとても大きなメリットです。結果発表を待たなければいけないというストレスもなく、軽い気持ちで参加することができます。
また、最近はハズレても期間中は毎日応募可能なキャンペーンや、割引クーポン付きのキャンペーンなども増えています。一度のキャンペーンによってフォローやリツイートの数も増え、参加者にとっても主催者側にとってもメリットの大きいキャンペーン方法であるといえるでしょう。
応募するとすぐに結果が出るパターンのデメリット
結果がすぐに分かるパターンのキャンペーンを実施する際は、主催者側は応募に対してすぐに結果を通知しなければならないため、ツールを使っての自動返信が必須です。
アカウントやキャンペーンの規模が大きくなればなるほど付随する作業も大変になります。また、期間中の問い合わせなどに関しては運営側が直接行わなければならないものもあります。
自動返信機能を持つツールには、その他の業務も代行できる多機能なツールもあるため、内容や予算に合わせたツール選びを行い、少しでも作業を効率化できるようにしましょう。
Twitterの抽選キャンペーンに役立つツール
上述したように、キャンペーンを行うための工程には時間や人手が必要です。作業をいかに効率化しながらフォローやリツイートを増やせるかということが重要になってきます。
ここからはTwitterの抽選キャンペーンに役立つツールや、全体的な運営をサポートしてくれるツールについて解説します。
KAMITTER
「KAMITTER」は、Twitter専用の多機能ツールです。マーケティングに役立つ機能が揃っており、キャンペーンを行う際にも役立てることができます。
KAMITTERでは、時間のかかるツイートや分析を「予約投稿機能」等を使って自動化することができます。キャンペーン実施の際にはツイートを自動化し、各数値を分析することで応募リツイート数の把握もしやすくなります。
フォロワーリストやフォローリストといった一覧表示からはユーザーの属性が確認でき、フォロワーのフォロワー数やFF比率、プロフィールなどを閲覧することが可能です。ユーザーの情報を確認し、当選者の選定を効率化することができます。
有料のツールが多い中、KAMITTERには無料プランもあり、使える機能や上限も広くなっています。広告費をできるだけかけずに自社商品の認知度や人気を高めたいという時におすすめです。
SocialDog
「SocialDog」もTwitterマーケティングのための多機能ツールです。KAMITTERと同様、分析や投稿の自動化、アカウント管理などの運用を効率化することが可能です。
公式のTwitterでは、リツイートを最新の100件分しか表示することができませんが、SocialDogではリツイートしたすべてのユーザーを一覧で確認することができます。応募したユーザーを簡単に把握できるため、当選者の選定をスムーズに進めることが可能です。
フォロワーの分析や予約投稿機能はもちろん、複数人でのアカウント管理にも優れています。無料でも使用できますが、有料プランでも7日間無料で使うことができるため、一度試してみるのもおすすめです。
あたれら
「あたれら」は、Twitterを使った小規模なプレゼント企画に適したサポートツールです。
主に、Twitterの応募リツイートを収集し、その中から当選者を選ぶことができます。無料で使用することができますが、大規模な企画には向かず、商用としての利用ができない抽選ツールとなっています。
取得できるデータは最新100件、過去1週間までとなっていて、21日以上ログインがないユーザーの情報は削除される仕様です。個人で企画する小規模なキャンペーン向きのツールといえるでしょう。
ATELU
「ATELU」はインスタントウィンキャンペーンを実施できるツールです。キャンペーン中の自動返信はもちろん、応募者の収集や当選者の選定、通知など、キャンペーンに付随する業務をサポートしてくれるツールです。
管理画面からは応募状況や当選人数などもリアルタイムで確認することができます。インスタントウィンキャンペーンを行う場合の料金は、ショット利用で1,000,000円(税別)から導入できます。
echoes
「echoes」は、「フォロー＆リツイートキャンペーン」「ハッシュタグキャンペーン」「クーポン配布型キャンペーン」という3つのインスタントウィンキャンペーンを実施できるツールです。
「ISMS」という情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際基準の認証を取得しているため、個人情報の管理が徹底されています。Twitter社が提供する広告APIプログラムとも連携しており、セキュリティ面やTwitterとの連携の面でも安心して使用することが可能です。
料金はキャンペーンの回数に応じて月額プランやカスタムプランを選べるようになっているため、予算に応じて選択しましょう。
Twitterの抽選キャンペーンの効果
Twitterの抽選キャンペーンを行うことで得られる効果は大きく2つあります。
- フォロワーを一気に獲得しやすい
- 商品やサービスの情報を拡散させ、認知度を高める
拡散力がとても強いTwitterは、一度のキャンペーンで多くのユーザーに情報を広げることができます。フォロワーがリツイートすることでフォロワーのフォロワーへと広がり、認知度が高まるだけでなく新しいフォロワーの獲得も期待できます。
キャンペーンを通して新しい商品や企画を周知し、商品開発やサービスの向上に役立てることができます。
Twitterの抽選キャンペーンの注意点
ここまでTwitterの抽選キャンペーンについて仕組みや方法を解説しましたが、Twitterの抽選キャンペーンを実施する際には注意しなければならないこともあります。
キャンペーンを実施するにあたって大事なポイントをしっかりとおさえておき、キャンペーンを大成功に導きましょう。
Twitterの規約に則った運営を行う
Twitterの抽選キャンペーンを行う際にも、Twitterの規約を守ることが大切です。Twitterのルールでは、複数アカウントで応募することや同じツイートの繰り返しを推奨することは禁止されています。
参加ユーザーの中にはTwitterやキャンペーンのルールについて理解せずに応募する人もいるため、参加者もルールを順守できるように主催者側がしっかりと対策していく必要があります。
そして、主催者側も事前にTwitterルールや検索のルールと留意点についてを確認し、Twitterの規約に則った運用を行うようにしましょう。
Twitterの公式規約を守るための対策として大きく4つが挙げられます。
複数アカウントでの参加は禁止
主催者側は、「複数アカウントを作ってキャンペーンに参加したユーザーは当選できない」等、複数アカウントでの応募はNGということを必ず明記するようにしましょう。
複数のアカウントを作って応募を繰り返すとTwitterの規約違反となり、作成したすべてのアカウントを凍結される可能性があります。
複数回同じツイートで応募することを禁止する
主催者側は「1日に何度も応募すると無効になる」等、同じツイートを何度も繰り返すことを推奨する企画はしないようにしましょう。
ツイートが全く同じ内容の投稿はTwitterのルール違反になる可能性や、リツイートが一番多いユーザーが当選してしまうというトラブルを引き起こす可能性があります。
キャンペーンに関連するツイート内容を盛り込んでもらう
主催者側はハッシュタグなどでキャンペーンに関するキーワードや話題を盛り込んでもらえるような応募方法を設定するようにしましょう。
推奨するツイート内容やハッシュタグに関連がない投稿の場合、Twitterのルールに違反していると見なされる可能性があります。
「@ユーザー名」を記載してツイートしてもらう
当選者を選定するためにはすべての応募者を確認する必要があります。投稿に主催者側のユーザー名が含まれていればタイムラインで応募を確認することができますが、ユーザー名がない場合は一部のツイートが表示されないという可能性も。
検索漏れがあった場合は当選者の選定ができなくなってしまうということもあるため、@ユーザー名を記載してツイートしてもらえるように周知していきましょう。ユーザーの管理に便利な対策法です。
応募者が主体となるようなキャンペーンを行う
キャンペーンを成功させるには、たくさんのユーザーに応募してもらうことが大切です。そのためにも、応募者が主体となるようなキャンペーン手法を考え、ターゲットとなるユーザーの心理を汲み取って企画していく必要があります。
フォロー＆リツイートをただ促すだけでなく、「ハズレても値引きのクーポンがもらえる」「応募するだけでポイントがたまる」など、応募することで楽しさやうれしさを感じられるような、ユーザーに寄り添った内容にしていくことが大切です。
ユーザーが積極的に参加したくなるようなキャンペーン内容を企画することが、宣伝効果やフォロワーの増加にもつながるでしょう。
キャンペーンを行うタイミングが大事
フォロー＆リツイートキャンペーンなどの企画を成功させるためには、実施するタイミングはとても重要なポイントです。
Twitterのアカウント開設直後や、フォロワーがまだ少ないタイミングでキャンペーンを行うことはおすすめできません。まずはツイートや宣伝などでフォロワーを増やし、アカウントの認知度を高めておく必要があります。ある程度フォロワーが増え、リツイートやいいねの数が増えてきたタイミングでキャンペーンを実施するのが良いでしょう。
フォロワーを効率的に増やすためには、「KAMITTER」や「SocialDog」などのフォロワー管理ができるツールを導入することでフォロワーを効率的に増やすことができます。
Twitterの抽選キャンペーンの事例
ここからはTwitterの抽選キャンペーンを実際に行っている企業の事例をご紹介します。企業によってそれぞれ工夫を凝らしながら、応募者が主体となるようなキャンペーンを実施しています。
キャンペーンを実施する際には、他の企業を参考にしてみるのもよいでしょう。
原神
人気のオンラインゲームのアップデートに伴うキャンペーンです。応募後にすぐに結果が発表されるシステムの抽選キャンペーンとなっていて、ハズレても毎日応募できるのが魅力的です。
原神ファンのみならず当たったら嬉しいギフトカードの景品もあり、応募方法も分かりやすく表示されています。このキャンペーンでは9,5万以上のリツイートを記録しました。キャンペーンがきっかけでゲームに興味をもつ人が増加することも期待できますね。
森永製菓
上記は森永製菓の抽選キャンペーンの事例です。PayPayポイントを景品とし、ただのフォロー＆リツイートキャンペーンではなく、参加者が動画を見てクイズに答えて応募するという形式のキャンペーンとなっています。
今話題のグループの映像を見たり、遊び心満載のクイズに参加したりして参加者も楽しむことができます。当選者数も250名と、プレゼント企画のキャンペーンの中では当選人数が多め。参加者が主体となった企画のキャンペーンの一例です。
まとめ
Twitterの抽選とはどういう仕組みなのか、また、その方法や役立つツール、注意点などについて解説しました。
- Twitter抽選とは、企業が商品の宣伝や認知度向上を目的に、抽選で商品やサービスが受けられるキャンペーンを実施すること
- 抽選キャンペーンは、参加者が主催者側のアカウントをフォロー＆リツイートして応募する仕組みとなっていて、その方法には2パターンがある
- キャンペーン終了後に集計するパターンでは、
- 応募後すぐに結果が出るパターンのキャンペーンでは、
- Twitterの抽選キャンペーンではツールの活用がおすすめ
- 主催者側はTwitterのルールに基づいてキャンペーンを実施しなければならない
- 応募者が主体となったキャンペーン内容にするのが成功のポイント
- キャンペーンを成功させるには実施するタイミングも重要
Twitterは拡散力に優れているため、企業のアピールや宣伝をするのにピッタリなSNSです。プレゼント企画などの抽選キャンペーンを通して商品やサービスの紹介をするのも有効な方法であるといえます。
しかし、Twitter運用やキャンペーンの企画、ツール導入の際の費用の確保などにかける業務体制をしっかりと整えなければ、キャンペーンの成功も難しくなってしまいます。
キャンペーンの方法や役立つツール、注意点など、この記事の内容を参考にしながら抽選キャンペーンの必要性について認識を深め、キャンペーンを成功させましょう。
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