とても便利なTwitterですが、アカウントが乗っ取られてしまう可能性も存在しています。
「自分は大丈夫!」と思っていませんか?実は、そういう人ほど乗っ取り被害にあってしまうことも…。
今回は、Twitterアカウントを乗っ取られてしまったときの症状や確認方法から、原因、対処法、通報するときの注意点についてまで解説していきます。
アカウントを乗っ取られないための予防策も紹介するので、この記事を読んで乗っ取り被害にあわないようしっかり対策をしていきましょう。
目次
Twitterアカウントの乗っ取りって?
まずは、Twitterアカウントの乗っ取りとはどんな事なのかを説明していきます。アカウントが乗っ取られてしまうと、どんな状態になってしまうのか、原因や確認方法を知っておきましょう。実際に乗っ取られているのか確認したい方、事前にリスクを把握したい方は、しっかりと確認してください。
他人が自身のアカウントに勝手にログインをしている
Twitterにおけるアカウントの乗っ取りとは、他人が許可なく自身のアカウントにログインをしている状態のことを言います。
Twitterでは、「@」から始まるアカウントIDとパスワードさえわかれば、簡単にログインができてしまいます。アカウントIDは全員が公開されている為、パスワードがバレてしまうとアカウントが乗っ取られてしまう可能性が出てきてしまいます。
アカウントを乗っ取る目的は?
色々な方法でTwitterのアカウントを乗っ取ってくる人たちの目的は、詐欺商法の宣伝・乗っ取り被害の拡大・ウイルス感染サイトへの誘導などが挙げられています。
どの様な理由でも、アカウントを乗っ取られてしまうと何らかの不利益になってしまうことは間違いありません。
乗っ取られるとどうなる?
アカウントが乗っ取られてしまった場合、どのような状態になってしまうのでしょうか。もしかしたら乗っ取られている?と疑っている方は、以下の症状を見て、該当していないかを確認してみましょう。
勝手にフォローされている
Twitterのアカウントが乗っ取られてしまうと、自分の身に覚えのないフォローがされている場合があります。これは、他人が勝手にアカウントにログインをして、フォローをしている状態です。
こんなアカウントフォローしたかな?というアカウントが多くある場合は、乗っ取りを疑いましょう。
身に覚えのないツイートがされている
自分の知らないうちに、身に覚えのないツイートがされていることはありませんか?これは、アカウントが乗っ取られている状態です。
広告の様なツイートをされていることが多く、記載されているURLをクリックしてしまうと、クリックしたアカウントが同じように乗っ取りの被害にあってしまう可能性があります。
DM(ダイレクトメッセージ)が勝手に送信されている
アカウントが乗っ取られると、フォローやツイートの他にもDMを勝手に送信されてしまうこともあります。
送られたDMは、ツイートと同様にウイルスに感染する可能性のあるURLを添付されている場合が多いです。DMを送信できるのはフォロワーだけなので、フォロワーに被害が拡大してしまうリスクが発生してしまいます。
ログインができなくなる
アカウントが乗っ取られてしまうと、勝手にパスワードが変更されてしまい、本人がアカウントにログインすることができなくなってしまう場合があります。
乗っ取られてしまう原因は?
どうして、Twitterのアカウントが乗っ取られてしまうのでしょうか。ここでは、考えられるいくつかの原因を紹介します。アカウントが乗っ取られてしまう原因をしっかり把握して、自身のTwitterが被害にあわないよう対策していきましょう。
ログイン情報が漏れてしまった
原因の一つ目は、ログイン情報が漏れてしまった可能性です。Twitterは、アカウントIDまたはメールアドレスと、パスワードが分かれば誰でもそのアカウントにログインができてしまいます。
Twitterに登録しているID・パスワードを他のインターネットサービスでも使用していると、そこから情報漏洩をしてしまい、Twitterのアカウントが乗っ取られてしまう可能性があります。
外部アプリと連携した
原因の二つ目は、外部アプリ連携やツールによる乗っ取りです。これは、乗っ取りの原因として最も多いと言われています。Twitterを連携できるアプリは多数存在していますが、その中にはアカウントの乗っ取りを目的としたものも存在しています。
ウイルスに感染してしまった
原因の三つ目は、ウイルスに感染してしまった可能性です。すでに乗っ取られている友人アカウントからの被害を受けてしまっている可能性もあります。
アカウントがウイルスに感染してしまうと、URLをクリックするだけでウイルス感染してしまうツイートやDMを勝手に作成され、他アカウントへの被害が広がってしまいます。
乗っ取りを確認する方法
Twitterのアカウントが乗っ取られているかも…と思った方のために、確認する方法を紹介します。被害の拡大を未然に防ぐためにも、気になる症状があった方は以下の方法でアカウントを確認しましょう。
自分のツイートを確認してみる
まず最初に、自身のアカウントのツイートを確認してみましょう。アカウントが乗っ取られてしまった場合は、身に覚えのないツイートが勝手に投稿されている可能性が高いです。
過去のツイートを確認して、投稿した覚えのないツイートがないか確認してみましょう。
アカウントのログイン情報を確認してみる
ツイートを確認したら、自身のTwitterアカウントのログイン情報を確認してみましょう。ログイン情報の確認はブラウザ版のみですることができます。確認方法は、以下の通りです。
- STEP.1「もっと見る」から「設定とプライバシー」をクリック
- STEP.2「セキュリティとアカウントアクセス」の「アプリとセッション」をクリック
- STEP.3「アカウントアクセス履歴」をクリックしてパスワードを入力する
アカウントアクセス履歴では、アカウントにログインをした端末のIPアドレスと、位置情報を確認することができます。怪しいログイン情報が発見された場合は、直ちにパスワードを変更しましょう。
不正アクセスのメール通知が来ることも
自身のTwitterアカウントに不正アクセスと疑われるログインがあった場合、メールやプッシュ通知で通知が来る場合もあります。
不正なアクセスを通知してくれる便利な機能ですか、普段使用していない端末などで自身がログインをした際にも、通知が来ることもあります。通知が来たが、別端末で自身がログインした覚えがない場合は、早急にパスワードを変更しましょう。
このメール通知ですが、場合によっては不正アクセスメールを装った迷惑メールの可能性もあります。この場合、添付されているURLにアクセスしてしまうと、ウイルスに感染してしまう可能性もあります。
「verify@twitter.com」から送信されているメールであれば、公式Twitterからの通知メールです。念のため送信してきたアドレスもしっかり確認し、パスワードの変更をするなどの対応をしましょう。
アカウントが乗っ取られてしまったときの対処法
Twitterのアカウントが乗っ取られてしまったときの症状、原因、確認方法を説明しました。アカウントが乗っ取られてしまうと、様々なリスクがあることが分かったと思います。
ここでは、実際にアカウントが乗っ取られてしまったときの対処法を紹介します。以下で紹介する対処法を試すと、乗っ取りを解除することができます。乗っ取りに気が付いたら、早めに対処して被害の拡大を防ぎましょう。
アカウントのパスワードを変更する
Twitterアカウントが乗っ取られてしまったときは、まずはパスワードを変更することが有効的です。
TwitterはアカウントIDとパスワードが分かれば誰でもログインができてしまいますが、パスワードを変更してしまえばログインが解除されます。また、パスワードを難しいものにすればするほど、再度ログインされてしまう心配もなくなります。
PCブラウザ版でのパスワードの変更方法は、以下の通りです。
- STEP.1「もっと見る」から「設定とプライバシー」をクリック
- STEP.2「アカウント」の「パスワードを変更する」をクリック
- STEP.3現在のパスワードと、新しく設定するパスワードを入力して「保存」
万が一、パスワードが変更されていてログインができないときは、「パスワードをお忘れですか?」をクリックして、新しいパスワードを発行しましょう。その後、再度新しいパスワードを設定することができます。
ですが、この方法を行ってもログインができない場合は、Twitterヘルプセンターに問い合わせをしましょう。
アプリの連携を解除する
Twitterアカウントと連携をしたアプリとの連携を解除することで、乗っ取りを解除できる場合もあります。アプリ連携が原因で乗っ取られている場合は、必ず連携を解除しましょう。
PCブラウザ版でのアプリ連携の確認・解除方法は以下の通りです。
- STEP.1「もっと見る」から「設定とプライバシー」をクリック
- STEP.2「セキュリティとアカウントアクセス」の「アプリとセッション」をクリック
- STEP.3「連携しているアプリ」をクリック
- STEP.4解除したいアプリを選択して、「アプリの許可を取り消す」をクリック
「連携しているアプリ」では、現在自身のアカウントと連携をしているアプリを一覧で確認することができます。一覧の中から乗っ取りの原因と思われるアプリの連携許可を解除して、乗っ取りを解除しましょう。
登録メールアドレスを変更する
登録しているメールアドレスを変更することで、Twitterアカウントの乗っ取りを解除できる場合があります。Twitterのログイン情報であるメールアドレスを変更することで、乗っ取っている相手はログインすることができなくなります。
アカウントを削除してしまう
上述の方法を試したのに乗っ取りを解除することができなかった場合は、Twitterのアカウント自体を削除する必要が出てきます。
使用頻度が少ないアカウントが乗っ取られた場合は、アカウントごと削除をしてしまえば、今後また乗っ取られてしまう被害のリスクを無くすことができます。また、個人情報の流出も防ぐことができます。
ですが、アカウントを削除するためには、Twitterにログインをする必要があります。乗っ取りによってパスワードが変更されてしまい、アカウントにログインすることができなくなっている場合は、パスワードの再発行を行ってからアカウントの削除手続きを行いましょう。
PCブラウザ版でのアカウント削除をする手順は、以下の通りです。
- STEP.1「もっと見る」から「設定とプライバシー」をクリック
- STEP.2「アカウント」の「アカウント削除」をクリック
- STEP.3「アカウント削除」をクリック
乗っ取り被害にあったアカウントは放置しない
Twitterの乗っ取りが分かったアカウントは、放置はせずにすぐに上述の対処を行うことが重要です。アカウントが乗っ取られてしまうと、自身の個人情報はもちろん、フォロワーの情報を漏れてしまう可能性があります。
できるだけ素早く対処することで、被害を最小限に抑えることができます。上述した対処法を行っても乗っ取りを解除できなかった場合は、Twitter社に問い合わせをしましょう。乗っ取られたアカウントをスパムアカウントとして削除してもらうことができます。
警察に通報も可能
Twitterの乗っ取りやなりすましをして、そのアカウントで何らかの犯罪行為が行われていた場合は、不法行為として社会的な制裁を加えることも可能です。
例えば、有名人のTwitterアカウントに不正ログインをし、その有名人になりすましてツイートをした場合。フォロワーの多い有名人は、一つのツイートで非常に大きな影響力を発揮します。その為、その人の名誉を傷つけたり侮辱する行為に該当し、犯罪行為として処罰される可能性があります。
実際に犯罪として警察に通報し、犯人を特定するには以下の方法で行うことができます。
被害届を警察に提出する
Twitterのアカウントを乗っ取られた際に、名誉毀損や侮辱罪が成立するような行為を行われた場合は、被害届を警察に出すことができます。内容によっては警察の捜査が開始され、アカウントを乗っ取った犯人に対して刑罰を与えることができます。
また、金銭的被害を受けた場合にも被害届を出すことができます。この場合は、必ず警察に被害を報告しましょう。
警察に動いてもらえない場合
被害状況によっては、残念ながら犯罪としては成立せず、被害届を提出しても警察に動いてもらえない場合もあります。その場合は、Twitter社に連絡をして、Twitter乗っ取り犯に関する情報の開示をしてもらいましょう。Twitter社に乗っ取り犯のIPアドレスなどを公開してもらい、犯人を特定することができます。
ですが、Twitter社の任意での情報公開なので、情報公開の請求を行っても拒否をされてしまう可能性もあります。拒否をされてしまった場合は、裁判所に対して情報公開請求を行うと、IPアドレスの特定ができます。
非常に悪質な乗っ取りをされた場合にのみ、この対処をしましょう。
乗っ取り代行サービスは違法だから利用しないで
Twitterに関するサービスの中には、特定のTwitterアカウントを乗っ取ることができるサービスも配信されています。ですが、この乗っ取りサービスの行為は違法です。
サービスを利用することで、上述の通り名誉毀損などの犯罪に当たってしまい、刑罰に科される可能性があります。この様なサービスは絶対に利用しないようにしましょう。
アカウントが乗っ取られないための予防法
ここからは、Twitterアカウントが乗っ取り被害にあわないための予防策を紹介します。アカウントが乗っ取られてしまうと、自身のTwitter利用に支障が出るほかに、他のユーザーへも迷惑をかけてしまう可能性があります。以下で紹介する予防策をしっかりと理解して、乗っ取り被害にあわないように、自身で対策をしておきましょう。
二段階認証機能を利用する
Twitterでは、アカウントのログイン時にIDとパスワードの入力に加えて、6桁のセキュリティーコードの入力を設定することができます。
セキュリティコードは毎回変更され、あらかじめ登録した携帯番号にSMSで6桁のコードが送信されてきます。このコードがないと、アカウントIDとパスワードが分かっていてもログインをすることができません。
この設定を事前にしておけば、乗っ取りの被害を事前に防ぐことができます。
アプリ連携は慎重に
Twitterを経由したアプリ連携は、安易に行わないようにしましょう。アプリ連携は、Twitterのアカウント乗っ取り被害で最も多い原因です。アプリ連携をすることで、IDとパスワードが流出してしまう可能性があります。
アプリ連携によってログイン情報が漏れないように、連携をする前にそのアプリの情報を確認しましょう。過去に乗っ取りの事例がある場合は、レビューやネットの検索で見つけることができます。
アプリの連携は慎重に行うようにしましょう。
複雑なパスワードにする
Twitterでは、パスワードを複雑なものにすることで乗っ取られる被害をできるだけ抑制することができます。生年月日や、アカウントIDを少し変えた程度のパスワードだと、簡単に他人にログインをされてしまう可能性があります。
パスワードは複雑でわかりづらいものにし、簡単に分かることがないようにしましょう。
定期的にパスワードを変更する
上述で複雑なパスワードを設定することを紹介しましたが、定期的にパスワードを設定するとさらに乗っ取られる被害を抑制することができます。
ただ、頻繁に変えてしまうと、自身でパスワードが分からなくなってしまう可能性もあります。1年に1回の頻度で変えていくのがいいでしょう。
また、同じパスワードは使いまわさないようにしましょう。
怪しいツイートのURLは警戒する
Twitterのタイムラインで流れてくるURLは、安易にクリックをしないようにしましょう。URLによっては、クリックするだけでウイルスに感染してしまうものもあり、知らない間にアカウントが乗っ取られてしまう可能性があります。
自身のフォロワーにも迷惑をかけてしまうため、ツイートの内容をみて怪しいと感じられたURLは警戒し、クリックをしないようにしましょう。
自分は関係ないとは思わない
Twitterのアカウント乗っ取りは、他人事ではありません。自身のアカウントも、簡単に乗っ取られてしまう可能性があります。
仲のいい人からのDMやツイートだからと言って、安易にURLをクリックしてしまうとウイルスに感染してしまう恐れがあります。なりすましによって、被害が拡大してしまった事例もあります。
自分は関係ないと他人事にはせず、ある程度の危機感をもってTwitterを利用していきましょう。
適切な対策を行って、アカウントを乗っ取られないようにしよう
Twitterアカウントの乗っ取りについて解説しました。
- Twitterのアカウント乗っ取りとは、他人が自身のアカウントに勝手にログインをしている状態のこと
- 乗っ取られると、勝手にフォロー・ツイート・DMがされたり、ログインできなくなったりする
- 乗っ取りの一番多い原因は、外部アプリとの連携
- 乗っ取られた場合は、パスワード・メールアドレスを変更したり、アカウント削除をしよう
- 悪質な乗っ取りの場合は、警察に被害届を出そう
- アカウントが乗っ取られないために、二段階認証を利用したり、複雑なパスワードを設定しよう
アカウント乗っ取りは、自身だけでなく、他人へも被害が出てしまう可能性があります。的確な予防をして、Twitterを安全で快適に利用できるようにしましょう。
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