「いつの間にかアナリティクスが開けなくなった」「メニューに出てこない」という声は、2023年以降よく聞かれるようになりました。Xの仕様は頻繁に変わるため、この記事の内容は執筆時点の情報です。実際の画面や条件は、お使いのアカウントやアプリのバージョンで異なる場合があります。
目次
無料アカウントでは何が見られて、何が見られないのか
まず全体像です。大まかには、投稿1件ごとの数値は無料でも確認でき、アカウント全体の推移を見る画面は有料(X Premium)が前提になっている、という整理が分かりやすいと思います。
| 見たいもの | 無料アカウント | X Premium |
|---|---|---|
| 自分の投稿ごとの表示回数 | 見られる | 見られる |
| 投稿ごとのいいね・リポスト・返信などの反応数 | 見られる | 見られる |
| 投稿ごとのアナリティクス(詳細な内訳) | 一部見られる(項目は変更されることがある) | 見られる |
| 期間ごとの概要、フォロワー推移などアカウント全体の分析 | 原則として見られない | アナリティクス画面で確認できる |
「一部見られる」「原則として」と書いているのは、Xが予告なく表示項目や条件を調整してきたためです。契約前に、自分のアカウントで今どこまで見えているかを一度確認しておくことをおすすめします。料金や対象機能も変更されることがあるので、ここでは金額には触れません。最新の条件はXの公式ヘルプやアプリ内の案内で確認してください。
無料で投稿ごとの数値を見るにはどうすればいいか
自分の投稿であれば、次の手順で確認できます。
- 自分のプロフィールから、数値を見たい投稿を開く
- 投稿の下部に並ぶアイコンのうち、グラフのマーク(または表示回数の数字)をタップ/クリックする
- 表示されるパネルで、インプレッション(表示回数)やエンゲージメントなどを確認する
投稿一覧の時点でも、表示回数、返信、リポスト、いいね、ブックマークの数は並んで表示されます。パネルで見られる項目は、環境によって異なります。
この画面は1件ずつしか見られません。「先月の投稿の中でどれが一番読まれたか」を知りたい場合は、まず過去の投稿を探す必要があります。過去の投稿を絞り込む方法は、Twitterで自分のツイートを検索する5つの方法とおすすめツールの紹介で整理しています。
アナリティクスのメニューが見つからないときは何を確認すべきか
「以前はあったのに表示されない」という場合、次の点を順番に確認してみてください。
- Premiumに加入しているか:アカウント全体の分析画面は、有料プランの特典として提供されてきました。未加入だとメニュー自体が出ないことがあります。
- どの端末で見ているか:PCのブラウザでは左側のメニュー(「もっと見る」の中など)、アプリではメニュー内に配置されることが多いですが、位置はアップデートで変わります。
- ログインしているアカウントは合っているか:複数アカウントを運用している場合、別のアカウントで開いていることがあります。
- アプリやブラウザが古くないか:表示の不具合であれば、更新や再ログインで直ることもあります。
以前は、広告アカウントを作ればアナリティクスを見られるという案内も出回っていました。ただ、この条件も変更されている可能性があります。広告管理画面の仕様は別扱いなので、古い解説記事の手順をそのまま信じず、現在の画面で確かめるのが確実です。
アナリティクスでは、どの数字をどう見ればいいか
有料でも無料でも、数字が多すぎて迷うことがあります。最初は次の4つに絞ると、改善につなげやすくなります。
インプレッション(表示回数)
投稿がタイムラインなどに表示された回数です。フォロワー以外にも届いているかを見る指標で、同じ人に複数回表示された場合も数えられます。人数ではなく回数である点に注意してください。
エンゲージメント率
エンゲージメント(いいね、リポスト、返信、クリックなど反応の合計)をインプレッションで割った割合です。表示回数が多くても反応が少ない投稿は、内容や見せ方に課題があるかもしれません。無料でも「反応の数÷表示回数」で自分で計算できます。ただし、反応の中にクリックなどが含まれるかは表示項目によって違うため、比較するときは同じ基準で計算してください。
プロフィールへのアクセス
投稿を見た人が、アカウントに興味を持ったかを測る目安になります。フォローにつなげたい場合は、投稿の内容と、プロフィールの書き方の両方を見直す材料になります。
フォロワー数の増減
数字そのものより、どの投稿のあとに増えた、あるいは減ったかを見ます。因果関係は断定できないので、複数回の傾向として判断するのが安全です。
なお、1投稿だけで一喜一憂しないことも大切です。投稿する時間帯や話題、リポストされたかどうかで、数字は大きくぶれます。最低でも10〜20件ほど並べて、全体の傾向を見るようにしてください。
有料にしない場合、数字をどう記録・分析すればいいか
Premiumに加入しない場合でも、運用の振り返りは十分にできます。
スプレッドシートに手入力する
一番手軽で、続けやすい方法です。列は次のようにシンプルで構いません。
- 投稿日、投稿URL
- 内容の種類(告知、ノウハウ、日常、画像付きなど)
- 表示回数、いいね、リポスト、返信、ブックマーク
- エンゲージメント率(反応の合計÷表示回数)
投稿から数日たつと、数字はほぼ落ち着きます。週に1回まとめて転記する運用が現実的です。「種類」の列をつけておくと、どの切り口が反応されやすいかが後から見えてきます。
アカウントのデータをダウンロードする
Xの設定には、自分のアカウントのデータをアーカイブとして取得する機能があります。投稿の履歴を手元に残す用途には便利です。ただし、含まれる項目はアナリティクス画面と同じではないので、表示回数の推移を見る目的には向かない場合があります。
外部の分析ツールを使う
投稿数が増えて手入力が負担になってきたら、分析ツールの利用も選択肢になります。X運用の分析ツールとしては、KAMITTERのようなサービスもあります。ただ、外部ツールで取得できる項目は、Xが提供する仕組みの範囲に左右されます。公式アナリティクスとまったく同じ数字が見られるとは限らないので、導入前にどの数字が見られるのかを確認してください。
結局、有料プランに入るべきか
判断の目安として、次のように考えると整理しやすいと思います。
- 個人で趣味の発信が中心:投稿ごとの数値と手入力の記録で足りることが多いです。
- ビジネスで毎月レポートを出す必要がある:期間ごとの推移を一画面で見られる価値があるので、Premiumを検討する余地があります。他の特典も含めて、費用に見合うか確認してください。
- まず試したい:最初に、無料の範囲で2〜4週間ほど記録をつけます。そのうえで、「手作業では足りない」と感じた項目を洗い出してから決めても遅くありません。
アナリティクスは、見ること自体が目的ではありません。数字を見て「次の投稿で何を変えるか」を1つ決めるところまでが運用です。まずは手元で確認できる数字から、記録を始めてみてください。

