Twitterキャンペーンを実施すると、応募者のリツイート情報のリスト化や抽選作業、当選者へのDM送信など多くの作業が発生します。そのため、キャンぺーンを効率的におこなえるツールを活用したいと思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、Twitterキャンペーンをおこなう際に活躍してくれる便利なツールをご紹介します。無料で利用できるツールもあるので、キャンペーンの目的や予算に合わせて利用を検討してみてください。
ここでは、キャンペーンを成功させるためのポイントもお伝えしているので、Twitterキャンぺーンをはじめて実施する方もぜひ参考にしてください。
目次
Twitterキャンペーンにツールを活用する際のポイント
Twitterキャンペーンをおこなうためにツールを選ぶ際は、以下の3つの点に注目しましょう。
- 目的に適している
- ほしいデータが得られる
- 料金が適切である
ここでは、3つのポイントについて解説します。ポイントをおさえて目的に合ったツールを選び、Twitterキャンペーンを成功させましょう。
目的に適している
Twitterキャンペーンに使うツールには、キャンペーンの目的を達成するために役立つ機能が搭載されていることが重要です。キャンペーンをおこなう目的はアカウントによってさまざまですが、大きく以下の2つが考えられます。
- 企業の商品やサービスのファンを増やし顧客を獲得する
- 企業名や企業の商品、サービスの認知度を拡大する
自身のアカウントがキャンペーンをおこなう目的を明確にして、目的を達成できるツールを選びましょう。ここでは、それぞれの目的に合ったツールについて解説します。
キャンペーンの仕組みについては、以下の記事でも詳しく解説しているのであわせてご覧になってみてください。
参考 Twitter抽選の仕組みとは?効率的なやり方や抽選ツールも紹介!SNSの教科書|SNSマーケティング
分析用
キャンペーンをおこなう目的が、ひとつ目の「企業の商品やサービスのファンを増やし顧客を獲得する」の場合は、以下の2つの分析機能が必要です。
- フォロワー分析
- ツイート分析
これらの分析をおこなえば、キャンペーン後のフォロワー数の推移を知ることができ、地域や性別、年代などフォロワーの属性への影響度合いも把握できます。
また、キャンペーン用のツイートに対するエンゲージメントも確認できます。エンゲージメントとは、ツイートに対するいいねやリツイート、ハッシュタグのクリックなどアカウントの反応を数値化したものです。
エンゲージメントの数値結果をもとにキャンペーンの内容を改善すれば、次回のキャンペーンをより精度の高いものにできます。
さらに、分析機能が優れたツールを活用すると、キャンペーンの分析だけでなく普段のTwitterアカウントの運用に対する数値分析もできます。
自身のアカウントを分析・改善することでフォロワーを増やし、効果的にTwitterアカウントを運用できるようになりますよ。
抽選・自動返信用
2つ目の「企業名や企業の商品、サービスの認知度を拡大する」ことを目的にキャンペーンを開催するなら、抽選と自動返信に優れたツールを利用しましょう。
認知度を拡大するには、「インスタントウィンキャンペーン」や「ハッシュタグキャンペーン」など気軽に参加できるキャンペーンが効果的です。
インスタントウィンキャンペーンとは、抽選に参加するとその場ですぐに当選結果がわかるキャンペーンです。ハッシュタグキャンペーンでは、ユーザーが自身のアカウントから指定のハッシュタグをつけて投稿します。
ハッシュタグキャンペーンについては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
参考 Twitterハッシュタグ件数の調査方法とキャンペーンのポイントSNSの教科書|SNSマーケティング
これらのキャンペーンは、応募条件のハードルが低いため多くのユーザーの参加が期待できます。短期的なフォロワーの獲得や拡散力に優れているので、一気に認知度を上げられる可能性があります。
多くのユーザーが参加するキャンペーンは、返信やDMの数も膨大になるので抽選と自動返信を任せられるツールが必須になるのです。
ほしいデータが得られる
キャンペーン実施後は、キャンペーンによる効果測定をすることが大事です。おこなったキャンペーンの効果を分析しないと、キャンペーンが成功したのか否かの判断もできません。
効果測定をおこなうには、以下のデータを取得する必要があります。
- フォロワー数の推移
- 応募数
- リツイート数
- リーチ数
- アクションのあったユーザーの属性
効率的にキャンペーンによる効果測定をおこなうために、これらの情報を取得できるツールを選んで活用しましょう。
ツールを使って詳細なデータを取得できれば、その数値をもとに次回のキャンペーンをよりよいものに改善したり発展させたりできますよ。
料金が適切である
ツールを導入してキャンペーンをおこなう場合、キャンペーンの実施内容に対して適切な料金のツールを選ぶことも大事です。
Twitterキャンペーンは、長期的に繰り返すキャンペーン、同時にいくつもおこなうキャンペーンなどさまざまです。キャンペーンの期間や規模、回数などによって必要になってくる費用は異なります。
ツールの料金システムや初期費用の有無、オプション料金などの費用を確認して費用対効果が見込めるものを選ぶようにしましょう。
Twitterキャンペーンにおすすめのツール
ここからは、Twitterキャンペーンにおすすめのツールを「分析機能が優れたツール」と「自動化に優れた抽選ツール」に分けてご紹介します。
Twitterキャンペーンにツールを導入する際のポイントを踏まえて、自身がおこないたいキャンぺーンに合ったツールを見つけてみてください。
分析におすすめのツール
顧客の獲得が目的で、長期的にアカウントを育てていきたい場合は、ここでご紹介する分析機能が優れたツールを導入しましょう。
KAMITTER
KAMITTERは、Twitterのアカウント管理に必要な基本的な機能がすべて搭載された便利な多機能ツールです。優れた分析機能で、キャンペーン後の効果測定が簡単にできます。具体的には以下の分析をおこなえます。
フォロワー獲得分析:フォロワーや新規フォロワーなどの推移がグラフで表示されます。これにより、おこなったキャンペーンがフォロワー数にどのように影響したのか簡単に確認できます。
フォロワー分析:フォロワーの高度な検索機能が搭載されており、フォロワーの属性を詳しく知ることができます。分析結果からターゲット層を導き出せば、よりユーザーに喜ばれる企画の立案が可能となります。
ツイート分析:AIによる高度な分析機能によって、キャンペーン用のツイートに対するいいねやリツイートなどのエンゲージメントを確認できます。
KAMITTERには、以下の3つのプランがあります。
KMITTERを導入すれば、キャンペーン後の効果測定だけでなく、普段のアカウントの効果的な運用にも役立ちます。たとえば、AIによる「自動フォロー・自動アンフォロー機能」によって質の高いフォロワーの増加が可能です。
また、指定した日時をカレンダーで選んで自動投稿できる「予約投稿機能」では、ターゲット層がアクティブな時間にツイートを投稿できます。この機能は、キャンペーンの告知をおこなう際にも役立ちますよ。
特定のキーワードを入力すると、そのキーワードに関連したツイートを簡単に抽出できる「キーワードモニター機能」も搭載されています。キーワードモニター機能を活用すると、フォローしてくれそうなユーザーに効率的にアクションを起こせます。
長期的にアカウントを育てたい方は、ぜひ利用を検討してみてください。
SocialDog
SocialDogもTwitterの効果的なアカウント運用に特化した便利な多機能ツールです。キャンペーン後の効果測定ができる分析機能にも優れています。
フォロワー獲得分析:フォロワーやフォロー解除などの推移を確認できます。また、フォロワーのフォロー継続率を確認できる機能もあります。
フォロワー分析:フォロワーの地域や年代、性別といったフォロワーの属性を詳しく確認でき、効果的なキャンペーンの立案に役立ちます。
ツイート分析:ツイートの種類別に期間を指定して、いいねやリツイートなどのエンゲージメントを確認でき、キャンペーン用のツイートをベストな時間に投稿できます。
SocialDogの料金プランは、以下の3つです。
- 無料で利用できるフリープラン
- 月額780円のBasicプラン
- 月額3,980円のProプラン
SocialDogにも「予約投稿機能」や「キーワードモニター機能」が搭載されており、Twitterの効果的なアカウント運用に役立ちます。
Twitterアナリティクス
Twitterアナリティクスは、公式のTwitterが提供するツールです。Twitterアナリティクスでは、主にフォロワー分析とツイート分析ができます。
フォロワー分析:フォロワーの地域や性別、関心のある分野といった属性や、フォロワーの増加率、フォロワー数が多いユーザーなどをグラフで確認できます。
ツイート分析:自身のツイートが他のユーザーのページに表示されている数や、自身のツイートに対する反応数などを分析できます。ツイートに対するエンゲージメントやインプレッション数の確認も可能です。
Twitterアナリティクスは、Twitterのアカウントを取得すれば無料で利用できます。期間を指定してエンゲージメントやフォロワー数、影響の多かったツイートなどを簡単に確認でき、長期的なアカウント運用に役立ちます。
抽選・自動返信におすすめのツール
ここからは、抽選・自動返信におすすめのツールをご紹介します。Twitterのインスタントウィンキャンペーンやハッシュタグキャンペーンなどは、応募後の迅速な対応が必要です。ツールを使って抽選や自動リプライ、自動DMなどを自動化しましょう。
ATELU
ATELUは、TwitterやInstagramのキャンペーンにおける応募者の収集や当選者の選定・通知などの作業を効率化できるツールです。
管理画面上で応募状況や当選者の人数などをリアルタイムで確認でき、さらにbotアカウントを自動的に当選者から外してくれます。データの抽出も可能で、簡易レポートを自動生成してくれる機能もあります。
料金は以下となっています。
- 長期契約(6ヶ月以上):1ヶ月50,000円(税別)+初期費用100,000円(税別)
- ショット利用:キャンペーン1回あたり200,000円(税別)
- インスタントウィンキャンペーンに利用する場合
- キャンペーン1回あたり1,000,000円(税別)
- 長期契約していれば、キャンペーン1回あたり800,000円(税別)+月額料金
インスタントウィンキャンペーンを2回以上開催する予定がある方には、お得に複数回利用できるプランも用意されています。なお、キャンペーンの設定変更や過去のデータの取得には、オプション料金として別途費用が発生します。
キャンつく
キャンつくは、リツイートキャンペーンやインスタントウィンキャンペーン、ハッシュタグキャンペーンに利用できるツールです。
自社でのセルフ運用に特化したツールで、応募データの収集や抽選、当選者の管理、DMによる当選通知など、すべての設定を管理画面上でおこなえます。
賞の名称や期間などで当選者を複数のグループに分けることができ、効率的に当選者の情報を管理できます。
さらに、フォロワー数推移、リツイート数、リーチ数を自動計測しグラフ化してくれる機能もあります。計測したデータは、CSVでの吐き出しが可能です。
料金は、初期費用5万円 +月額費用5万円となっており、オプション機能の利用や、リツイートやハッシュタグなどの追加収集には別途費用がかかります。
Tweetdraw
Tweetdrawは、自動でリツイート抽選をおこなってくれる無料ツールです。ツイートIDまたはツイートのURLを入力するだけで、自動的に当選者を選定してくれます。
抽選は、60日以内のTweetで、最大3000件のリツイートからおこなわれます。当選できるのは1アカウントのみとなっており、当選者が1人のキャンペーンを手軽に開催したい場合におすすめです。
あたるってぃー
あたるってぃーは、小規模なキャンペーンにおすすめの抽選ツールで、すべての機能を無料で利用できます。自身のTwitterアカウントと連携させることで利用でき、指定したツイートにリツイートやいいね、リプライした人から抽選がおこなわれます。
抽選する対象を「フォロワー」や「自分がフォローしている人のみ」などの条件で設定でき、当選者には当選DMの一括送信が可能です。
リツイートがすべて取得できるのは1週間以内、いいねは最新100件のみ、リプライは1週間以内と取得制限があります。ですが、データを定期的に取得するとリツイートやいいねの取得制限をある程度無視できるようになっています。
Belugaキャンペーン
Belugaキャンペーンは、クラウド型のTwitterキャンペーン構築システムで、インスタントウィンキャンペーンにも対応可能なツールです。
公式アカウントの特定ツイートにリツイート・いいねしたユーザーや、特定ハッシュタグをツイートしたユーザーへ時間を指定して一括で自動返信ができます。
さらに、1日あたりの参加数や当選数などの情報や参加者リストなどをダッシュボードからダウンロードできます。
Twitterルールとポリシーに準拠しており、当選数の厳密な管理や不正参加抑止機能も搭載されているので、安全にキャンペーンを実施できますよ。
料金は、サイトの問い合わせフォームで見積りを依頼し、企画内容や要望に合わせて個々で算出するかたちとなっています。
Twitterキャンペーンを成功させるためのポイント
Twitterキャンペーンに活用できるツールをご紹介しましたが、ただツールを導入するだけではキャンペーンは成功できません。キャンペーンの目的を達成するには、多くのユーザーに参加してもらう必要があります。
ここでは、多くのユーザーの参加を促し、Twitterキャンペーンを成功させるためのポイントを3つ解説します。
簡単に参加・応募ができる
Twitterキャンペーンを成功させるには、応募方法が簡単で気軽に参加できることが大事です。応募方法が複雑でわかりにくいと、ユーザーに応募する気になってもらえない可能性が高いです。
たとえば、ツイートに貼ったURLからTwitter外の応募ページに誘導するなど、複雑な仕組みではユーザーが面倒になって離脱してしまいます。
「指定ハッシュタグ付きの投稿をするだけ」「フォローやリツイートするだけ」「好きな製品を選択するだけ」など応募条件のハードルは低く設定しましょう。
リアルタイム感がある
Twitterキャンペーンは、リアルタイム感を意識して開催するようにしましょう。
ほとんどのTwitterユーザーはリアルタイムな情報を得たいと思い、Twitterを利用しています。そんなTwitterの特性に合わせて、即効性やスピード感のあるキャンペーンの仕組みを考えましょう。
ユーザーがキャンペーンのツイートを閲覧した時点ですぐに応募できたり、応募期限を設定して今すぐ応募したくなる企画にしたりすると効果的です。
応募期間が長いと応募を後回しにされ、忘れられてしまう可能性もあるので注意しましょう。
ユーザー主体である
ユーザー主体の応募条件を設定することも、Twitterキャンペーンを成功させるために大事です。
たとえば、「キャンペーンツイートをリツイートすると、リツイートした相手にギフトカードなどのプレゼントが贈られる」といった企画です。キャンペーンに参加すると相手にプレゼントを贈れるので、積極的に参加したくなる人も多いでしょう。
ハッシュタグを押すとツイートできる「カンバセーショナルカード」というTwitterの広告フォーマットを利用するのも効果的です。
選択制のキャンペーンを開催すると、応募するという感覚ではなく自分で選んだという印象が強くなり、ゲーム感覚で主体的に参加してもらえますよ。
Twitterのガイドラインを確認して企画する
Twitterキャンペーンは、公式のTwitterで定められているガイドラインに沿って実施しなければなりません。定められている項目は以下の4つです。
- 複数アカウントを作成させない
- 繰り返し同じツイートをさせない
- すべての応募を確認できるように、主催者の@ユーザー名を含めてツイートしてもらう
- キャンペーンに関連する話題を盛り込むように推奨する
これらのガイドラインは、キャンペーンが原因で利用者がTwitterのルールやガイドラインに違反してしまわないために定められています。しっかり確認して、安心安全なTwitterキャンペーンを企画しましょう。
出典:Twitterヘルプセンター|キャンペーンの実施についてのガイドライン
まとめ
Twitterキャンペーンに活用できる便利なツールと、キャンペーンを成功させるためのポイントを解説しました。最後に、お伝えしてきたことを簡単にまとめます。
- 企業の商品やサービスのファンを増やし、顧客を獲得したいなら、分析機能が優れたツールを導入する
- 企業名や企業の商品、サービスの認知度拡大が目的なら、抽選・自動返信機能が優れたツールを導入する
- キャンペーンを成功させるポイント
- 簡単に参加・応募ができるように応募条件のハードルを低く設定する
- Twitterの特性に合わせてリアルタイム感を意識しておこなう
- 商品やサービスの宣伝をするだけでなく、ユーザーが積極的に参加したいと思うような企画をする
Twitterキャンペーンにツールを導入する際は、開催するキャンペーンの目的を達成できるツールを予算に合わせて選びましょう。Twitterのガイドラインもしっかりと確認して、キャンペーンを成功させてくださいね!
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