Twitterの効率的な運用に役立つ分析ツールのTwitterアナリティクス。以前まではTwitterのアナリティクスのオーディエンス機能を使ってフォロワーの属性などを確認することができましたが、2021年1月にオーディエンス機能が廃止になりました。
Twitter運営には分析が必要不可欠ですが、オーディエンスが廃止になってしまいいろいろと不便を感じたという人もいるのではないでしょうか。
この記事では、Twitterアナリティクスのオーディエンス機能が廃止になった理由や、オーディエンスに替わる分析機能、Twitterアナリティクスの使い方について解説します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
Twitterアナリティクスとは?
「Twitterアナリティクス」とは、自分のツイートに対してどのくらいの人に閲覧されているかやいいねの数、フォロワーの増減などを分析することができるツールです。
TwitterアナリティクスはTwitter公式のツールであり、無料で使用することができます。ブラウザとアプリの両方に対応していて、パソコンでもスマホでも利用することが可能です。
Twitterアナリティクスのオーディエンスが廃止になったのはなぜなのか?
以前はTwitterアナリティクスに「オーディエンス」という機能が搭載されており、フォロワー属性を確認することが可能でしたが、2020年の1月に廃止されました。
また、トレンドのスケジュールが分かる「イベント」機能や、Twitterで紹介しているサイトなどの情報の拡散状況が分かる「Twitterカード」機能も同時に廃止されています。
なぜオーディエンス機能が廃止になってしまったのかという理由については明らかにはなっていません。Twitterアナリティクスの仕様や機能はアップデートなどで変更されることもあるためその都度確認するようにしましょう。
Twitterアナリティクスではフォロワーの属性は確認することが不可能となってしまいましたが、外部のツールの中にはフォロワーの属性や特徴を確認できるものもあります。
フォロワーの属性を分析したいという人は、他のツールの利用も検討しましょう。
Twitterアナリティクスの使い方
では、実際のTwitterアナリティクスの使い方について解説していきましょう。オーディエンス機能は廃止されましたが、投稿したツイートやフォロワーの推移を分析することができる便利なツールです。また、Twitter公式のツールであるため、クリック数など数値を正確に把握できます。
Twitterアナリティクスの始め方
まず、Twitterアナリティクスへのアクセス手順についてみていきましょう。
- STEP.1TwitterにログインまずはTwitterにログインし、ホーム画面を開きましょう
- STEP.2メニューの「・・・」を選択左側に表示されているメニューの下にある「・・・」をクリックします
- STEP.3「アナリティクス」をクリックする表示されたメニューの中から「アナリティクス」を選んでクリックします
- STEP.4TwitterアナリティクスにアクセスできますTwitterアナリティクスのサイトに移動するので、「アナリティクスを有効にする」をクリックして始められます。2回目以降は「分析」アイコンから始めることができます
Twitterアナリティクスの見方
Twitterアナリティクスの画面は、「ホーム」「ツイート」「詳細」の3つのページで構成されています。
ホーム画面では、過去28日間でのパフォーマンスの変動や、月ごとの推移を確認することができます。また、ツイート画面では、「ツイートアクティビティを表示」から各ツイートの閲覧状況を確認することが可能です。
Twitterを分析する際に重要なポイントをおさえながら、Twitterアナリティクスの見方について確認していきましょう。
インプレッション
インプレッションとは、ツイートの表示回数です。インプレッションが多ければ多いほど、ツイートがたくさんのユーザーに見てもらえたということになります。インプレッションの分析は、どれだけのユーザーにツイートを閲覧されたのかを知ることができる重要なポイントです。
インプレッションは、Twitterアナリティクスのホーム画面上部と右側に表示されています。「過去28日間のパフォーマンスの変動」「月ごとの推移」のデータを確認することが可能です。
エンゲージメント率
エンゲージメント率とは、自分のツイートにいいねやリツイートなどのアクション(エンゲージメント)をもらえた割合を表しています。エンゲージメントをインプレッション数で割って算出するエンゲージメント率は、ツイートへの興味や関心の度合いを表します。エンゲージメント率が高いほどユーザーに対して有益な情報を提供できているというひとつの指標となります。
Twitterアナリティクスでエンゲージメント率を確認するには、ホーム画面の上にある「ツイート」をクリックし、ツイートアクティビティ画面を開きます。画面上右下にエンゲージメント率が表示され、過去を遡ってデータを表示することが可能です。
エンゲージメント率の下には、1日当たりの平均クリック数やリツイート数、いいね数も表示されるので、各データの推移を確認することができます。
プロフィールへのアクセス数
Twitterではプロフィールは重要です。ユーザーはツイートを見た後に、プロフィールを見てからアカウントをフォローするかどうか判断するからです。
プロフィールへのアクセス数は、フォロワーの獲得に影響する重要な指標となるため、もしプロフィールページへ多くのユーザーがアクセスしているにもかかわらずフォロワー数が増えないという場合は、プロフィールを改善する必要があります。
Twitterアナリティクスでは、ホーム画面の上部と右側にプロフィールへのアクセス数が表示されていて、過去28日間のデータを確認することができます。
投稿時間帯と投稿数
フォロワーを効率的に獲得するためには、投稿する時間帯と投稿数の分析も重要です。Twitterでは時間帯によっての利用者数の変動が大きいため、エンゲージメント率にも影響してきます。
自分のターゲットとするユーザーがどの時間にTwitterを利用しているのかを知ることは、フォロワーを増やすことにもつながります。そのため、「ツイートアクティビティ」からエンゲージメント率を確認しながら、時間帯や曜日を変えて適切な投稿時間帯を把握していくことが大切です。
また、適切な投稿数を把握することも重要です。投稿数が多すぎるとユーザーに嫌がられることもありますが、少なすぎてもアカウントの認知につながりません。Twitterアナリティクスの過去28日間や月ごとのインプレッションを参考にしながら、適切な投稿時間帯や投稿数について試行錯誤してみましょう。
フォロワーの増減
「プロフィールを変更したらフォロワーが増えた」など、運用方法によってフォロワーの増減率も大きく変わります。フォロワーの増減率を把握して施策の効果を知ることは重要なポイントです。
フォロワーの増減は、ホーム画面から下に移動すると月ごとのデータが表示されます。フォロワーの増減だけでなく、インプレッションやプロフィールへのアクセス数も表示されるため、過去のデータとも照らし合わせながら自分のアカウントを確認することが可能です。
外部ツールを使った分析方法
Twitterの各データを分析できるツールはTwitterアナリティクスだけではありません。外部ツールにも、ツイートやフォロワーを分析してTwitter運用を効率化できるものがあります。
ここからはTwitter運用に役立つツールをご紹介していきます。ツールによって、機能や料金なども異なってくるため、それぞれの特徴について理解し、自分に合ったツールを見つけてみてください。
KAMITTER
「KAMITTER」は、Twitterアカウントを自動で分析し、Twitter運営を効率化できるツールです。「KAMITTER」で分析できる項目は以下の通りです。
- ユーザー属性
- エンゲージメント率
- フォローやフォロワー、いいねの推移
Twitterアナリティクスでは廃止されてしまったユーザーの性別や年齢などの属性についても分析が可能です。フォローやフォロワーの推移と合わせて分析することでより詳細に効果を測定することができます。
KAMITTERには無料プランと有料プランの2種類がありますが、無料でも基本的な機能は揃っており、他のツールに比べて上限も高く設定されています。Twitterの利用規約に沿って開発されているため、安心して利用することができます。
また、分析機能の他にも予約投稿機能やフォロー・フォロワー管理機能など、Twitterの運営に必要な機能が搭載されています。管理に必要な機能が揃っていて、今後もさらに便利な機能が追加予定となっているため、Twitterアカウントの運用を効率化したい人におすすめです。
SocialDog
「SocialDog」には無料プランと有料プランとがあり、プランごとに使える機能が異なっています。
無料プランの分析機能で確認できる項目は以下の3つです。
- フォロワー獲得分析
- フォロワー分析
- ツイート分析
新規フォロワー数やフォロワー解除など、フォロワー数の推移についての分析や、フォロワーの属性について分析が可能です。ツイートのいいねやリツイートの数をグラフ化し、ツイートの効果を測定することもできます。
有料プランでは、上記の分析機能に加えてフォロワー継続率の分析など、より高度な分析機能を利用することが可能です。
「SocialDog」はブラウザ版とアプリ版があるため、パソコンからでもスマホからでも利用できます。1つのツールでさまざまな役割を果たしてくれるため、Twitterアカウントを効率化させることができます。
whotwi
「whotwi」は、Twitterアカウントとの連携不要で無料で利用できる分析ツールです。自分のアカウントだけでなく他のユーザーのアカウントも分析することができます。
使い方は簡単、自分のTwitterIDを入力するだけです。whotwiで確認できる項目は以下の通りです。
- ツイート内容
- ツイート傾向
- ツイート頻度
- ハッシュタグ
ツイート内容については、1日のツイート回数や利用頻度が高い時間帯のほか、平均文字数や平均ツイート間隔も確認することができます。ツイート全般について手軽に分析できて便利なツールです。
みんなのツイッター分析
「みんなのツイッター分析」は、Twitterでの影響力について分析ができるツールです。Twitterアカウントの「わかるくん」をフォローすると無料で使うことができ、登録やアカウント連携なども不要です。
「みんなのツイッター分析」で分析できる項目は以下の通りです。
- ツイート
- インプレッション
- プロフィール
- フォロー
上記の4項目のデータからTwitterへの影響力を分析することができます。
ツイプロ
「ツイプロ」は、ログイン不要で無料で利用することが可能な分析ツールです。ツイプロで確認できる項目は以下の通りです。
- フォロワー数の推移
- 人気ツイート
- 追加されているリスト
- フォロワーの属性や特徴
ツイプロでは、Twitterアナリティクスで分析することができないフォロワーの属性や特徴についても確認することができます。さらに、「マップ」を開くと、フォローやフォロワーの都道府県をヒートマップで確認することも可能です。
ツイートだけでなくフォローやフォロワーについての分析にも特化した便利なツールです。
twitraq
「twitraq」は、ユーザーの動向分析に便利な分析ツールです。「twitraq」で分析できる項目は以下の通りです。
- フォロワー数の日々の変化
- 口コミの反響
人気のユーザー層についてや都道府県ごとの動向などについてグラフで表示できるため、一目で分かりやすく確認することができます。口コミについては、テキストマイニングで内容を確認し、投稿や運営に活用することが可能です。
まとめ
今回はTwitterアナリティクスのオーディエンス廃止についてや、他の分析機能の見方について、また、Twitterアナリティクス以外の分析ツールについて解説しました。
- Twitterアナリティクスのオーディエンス機能は2020年1月に廃止
- Twitterアナリティクスではツイートアクティビティやエンゲージメント率、フォロワーの増減など幅広く分析が可能
- フォロワーの属性について分析したい場合は、外部の分析ツールを使う必要がある
- TwitterアナリティクスはTwitter公式ツールのため、Twitterのメニューからツールを開くことができる
- ツールを使って分析する際はインプレッションやエンゲージメント率、プロフィールへのアクセス数などの指標を重要視することがポイント
- 「KAMITTER」や「SocialDog」は、分析機能のほかにもさまざまな機能を揃えているため、Twitter運用を効率化したい人におすすめ
- 「whotwi」はツイート内容や傾向、頻度などを重点に分析できるツール
- 「みんなのツイッター分析」ではツイートやインプレッションなどの4項目から影響力を分析できる
- 「ツイプロ」ではフォロワーの属性や特徴についても分析が可能
- 「twitraq」はフォロワー数の変化や口コミの反響について分析できる
Twitterで効率的な運用を行うためには、ツールを使ったアカウントの分析がおすすめです。ツールを使うことで正確に推移や数値を確認することができ、運用も効率化させることができます。
Twitterアナリティクスをはじめ、各ツールも機能をアップデートしたり、仕様を変更したりすることもあります。Twitterアナリティクスのオーディエンス機能が廃止になってしまったのは残念ですが、今回紹介したツールにも同じ機能をもつものもあり、基本無料で使うことができるツールも多いため、一度試してみるのも良いでしょう。
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